鍋島トラベルアワードを受賞して
カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部
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2019年7月25日~28日に新潟で開催されましたNEURO2019(第62回日本神経化学会大会・第42回日本神経科学会大会)への参加に際して、鍋島トラベルアワードを受賞しました。本大会では、留学中のUCLA Baljit Khakh研究室で行った研究を“アストロサイト由来シナプス形成分子再活性化は注意欠陥・多動性を引き起こす(Reactivation of a latent astrocyte synaptogenic cue induces behavioral hyperactivity with disrupted attention)”というタイトルで発表しました。当該タイトルは2019年5月に論文掲載された内容を反映しておりましたが、実際のポスターでは現在進行中のプロジェクトの未発表データを加え、フィードバックを得ることを目的としました。発表には多くの国内外の研究者にいらしていただき、活発な議論を通して、今後の研究展開に大変参考になるシャープなご指摘を賜りました。
NEURO2019は二つの学会の合同大会ということもあり、大規模かつ多岐にわたるテーマ(生化学、生理学、遺伝学、ツール開発から理論生物学まで)について学ぶ事ができました。4年ぶりに顔を出すことができた若手研究者育成セミナーでは、幅広い年齢層の密な交流のみならず、育成セミナー出身者を中心としたキャリアパスの発表もあり、学生–ポスドク–ファカルティの有機的な繋がりが強く感ぜられました。熱いご指導を糧にして、一層精進しようという気持ちを新たにすることができました。
当賞は、鍋島俊隆先生が日本神経化学会海外会員と直接お話をされた際に、若手研究者を援助しようという有難いお申し出により創設された基金と拝聞しました。このような心暖かいご援助は、留学中の会員を大いに励ますと同時に、これから留学する会員の背中を後押しするものであります。このような素晴らしい制度が、国際的な頭脳循環を促進し続けることを願います。鍋島俊隆先生、理事長の小泉修一先生、国際対応委員会委員長の和中明生先生および関係者の方々に心から感謝申し上げます。
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