ISSN: 0037-3796
日本神経化学会 The Japanese Society for Neurochemistry
Bulletin of Japanese Society for Neurochemistry 60(2): 86 (2021)
doi:10.11481/topics158

第14回神経化学の若手研究者育成セミナー開催のご報告第14回神経化学の若手研究者育成セミナー開催のご報告

第14回神経化学の若手研究者育成セミナー開催のご報告

発行日:2021年12月30日Published: December 30, 2021
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14回目の本年はCOVID-19感染拡大の影響により、本大会と同様にオンライン版若手研究者育成セミナー(若手育成セミナー)が開催されましたことをご報告いたします。

大会一週間前の9/24(金)に全体セミナーとして藤田医科大学客員教授の鍋島俊隆先生のご講演および受講生の交流、大会初日の9/30(木)にグループセミナーとして8グループに分かれて講師先生方のご講演とフリーディスカッションを行ないました。鍋島先生のご講演では「若者へのエール:君の仮説を証明するためにどのように研究を進めるか」と題して鍋島先生のこれまでの研究成果、および論理的思考方法の身に付け方、研究の進め方、論文の書き方、研究費の獲得方法等をご講演頂きました。鍋島先生の言われたGive,give,giveの精神は多くの受講生の琴線に触れたようで受講後のアンケートでも大反響でした。

9/30(木)のグループセミナーでは2名のセミナー講師に加えて新たな試みとしてゲスト講師の先生にもご参加頂き研究成果のご講義に加えてこれまでの研究生活でご体得された研究哲学をお示し頂きました。今回の若手育成セミナーでは、計画当初からCOVID-19の影響が懸念されていたため、セミナーの時間を短くする代わりに講師陣を充実して受講生の満足度を上げようと企画しました。受講生49名に対し講師26 名とこれまでの若手育成セミナーでは例を見ない会となり、若手研究者育成に重点を置く本学会と講師をご快諾頂いた先生方の若手育成にかける思いがなければ実現できなかったと思います。講師は第一線でご活躍されている先生方ばかりであり、受講生は著名な先生方との交流で研究の面白さや魅力を肌で感じたのではないでしょうか。Web開催にはなりましたが、セミナー後のアンケートでは受講生の98%が参加できて良かったとの回答でした。現地開催が困難な状況下でも中止にすることなく新たな形で開催できたことは喜ばしいことですが、現地開催で若手からベテランまでが一堂に会して直に研究者の交流ができれば尚良かったとも思います。

直前の開催形式の変更にも関わらず、ご参加くださいました受講生並びに講師の先生方、セミナー進行をお引き受け頂きましたチューターの皆様本当にありがとうございました。最後に、開催方針の定まらない中度々ご相談させて頂きました委員会の皆様、理事長の岡野先生、大会長の和中先生、大会事務局の皆様に感謝申し上げます。来年は沖縄で現地開催できますように。

第14回神経化学の若手研究者育成セミナー世話人代表 牧之段 学世話人副代表 田中 達英

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