ISSN: 0037-3796
日本神経化学会 The Japanese Society for Neurochemistry
Bulletin of Japanese Society for Neurochemistry 62(2): 63-64 (2023)
doi:10.11481/topics200

第16回神経化学の若手研究者育成セミナー開催のご報告

日本神経化学会

発行日:2023年12月30日Published: December 30, 2023
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2023年7月6日(木)から7日(金)の2日間にわたり、神戸国際会議場およびアリストンホテル神戸にて第16回神経化学の若手研究者育成セミナーを開催しましたのでご報告いたします。今回は第64回日本神経病理学会総会学術研究会・第66回日本神経化学会大会合同大会に合わせて開催しました。参加者は、受講生61名、講師14名、チューター8名、世話人12名(内チューター兼務2名)の総勢93名を数え、7グループに分けてのセミナーとなりました。今回のセミナーは日本神経病理学会と初めての合同開催という形で、神経化学グループが5班、神経病理グループが2班という構成で執り行いました。

セミナー初日は、まず講師2名による50分ずつの講義を神戸国際会議場にて行いました。その後、アリストンホテル神戸へ会場移動し、グループディスカッションを行いました。グループディスカッションでは受講生による自己紹介プレゼンを行い、グループ内でまずは打ち解けてもらいました。講師講義とグループディスカッション共に、いずれのグループでも活発なディスカッションが行われました。

2日目は、合同学会の懇親会に参加した後にグループディスカッションを行いました。合同学会懇親会では、若手道場の受賞者発表が行われ、若手育成セミナー受講生からも受賞者が選出されて参加者間で盛り上がっていました。2日目のグループディスカッションでは研究の悩みや進路について等、受講生が聞きたい話題でのフリートークを行うグループもあり、研究生活を送る上で参考になったのではないかと思います。グループディスカッションは2時間程度の時間を確保していましたが、最後の30分はグループを撤廃し、神経化学会、神経病理学会の垣根なく交流できる時間を設けました。

今回はコロナ禍明け間もなかったこともあり、感染予防対策の観点および学会本大会への参加に支障が出ないようにとの配慮から、外部からの参加は自粛して頂き、また、1日目と2日目共に当日中にセミナーを終了することにしました。参加者からのアンケートでは両日ともにセミナーの時間があっという間に過ぎたとの感想を多数いただき、有意義な時間をすごして頂けたように感じた半面、参加者同士や両学会間での交流時間をもう少し長く確保できれば良かったとの反省点もあり、今後の改善に繋がればと思います。

今年も、セミナー開催のご支援として一般財団法人ながひさ科学振興財団から多大なご寄附を賜りました。また、ナカライテスク株式会社と株式会社ミクセルからもご支援頂き、公益財団法人加藤記念バイオサイエンス振興財団からは研究会開催助成金を賜りました。セミナーの開催趣旨にご賛同いただきご支援頂けましたことに心より感謝申し上げます。そして、講演ならびに遅くまでディスカッションにお付き合いいただいた講師の先生方、およびセミナー進行をお引き受け頂きましたチューターの先生方にも厚く御礼申し上げます。ご参加頂いた皆様の熱意と相まって、今回もとことん議論する日本神経化学会の伝統が発揮されたセミナーになったのではないかと思います。

Bulletin of Japanese Society for Neurochemistry 62(2): 63-64 (2023)

若手研究者育成セミナー 講師講演後の集合写真 神戸国際会議場にて

来年は福岡で3学会合同のNeuro2024開催予定のため、セミナーも昨年から引き続き三たび他学会との合同での開催が見込まれています。次回もまた参加者の皆様にとって実りのあるセミナーとなることを願っています。

第16回神経化学の若手研究者育成セミナー 世話人代表 金本聡自
世話人副代表 吉村武

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