ISSN: 0037-3796
日本神経化学会 The Japanese Society for Neurochemistry
Bulletin of Japanese Society for Neurochemistry 63(2): 72-73 (2024)
doi:10.11481/topics221

第17回神経化学の若手研究者育成セミナー第17回神経化学の若手研究者育成セミナー

第17回 若手研究者育成セミナー開催の報告

発行日:2024年12月30日Published: December 30, 2024
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第17回を迎えた若手研究者育成セミナーは、日本神経化学会、日本神経科学会および日本生物学的精神医学会の3学会合同大会として開催されたNEURO2024(第67回日本神経化学会大会・第47回日本神経科学大会・第46回日本生物学的精神医学会年会)にあわせて、2024年7月22日(月)福岡サンパレスにて開催されました。2日間に渡る育成セミナーを行うのが慣例ですが、今回はNeuro2024の日程を考慮し、1日限定の開催となりました。3 学会合同での開催ということで、各学会から広く参加者を募り、受講生66名、講師18名、チューター11名、世話人12名の総勢107名が参加するセミナーとなりました。

今回の若手研究者育成セミナーでは、いくつか新たな試みが実行されました。まず、個別セミナーでは、例年2名の講師と10名程度のセミナー参加者のグループが構成され、2時間程度の個別セミナーを行っていましたが、今大会では、講師1名とチューター1名およびセミナー参加者3–4名といった5–6名程度の少人数グループ(18グループ)に分かれ、さらに2部制(約1時間/部)を導入し、より多くの講師や参加者と交流が持てるよう、第1部と第2部でグループ構成を変えた上で個別セミナーを行いました。結果として、講師による講義とセミナー参加者自身による研究内容の紹介、およびフリーディスカッションをメンバー構成の異なるグループで2 度行う形式になりました。その結果、1時間という時間の中でめりはりが生まれ、また少人数のグループということでより活発なディスカッションが可能になったと、多くの参加者から評価して頂きました。個別セミナーの後は、休憩を挟んで全体討論会および懇親会を行いました。この場では、基本的なルールは設けず、軽食と飲み物を手に語り合える形式にし、流動性を高めるためにほとんどの椅子を撤去しました。そうした中で、すべてのセミナー参加者がサイエンスについて、また時にはキャリアパスそしてプライベートについて語り合い、非常に充実した時間を過ごせたのではないかと思います。会場として利用した会議室がやや手狭な印象があった半面、互いの距離を保つことが義務付けられていたコロナ禍が過ぎ去ったのだと、改めて感じさせる時間でした。

Bulletin of Japanese Society for Neurochemistry 63(2): 72-73 (2024)

第17回若手研究者育成セミナー 全体討論会前の集合写真 福岡サンパレスにて

今年も、セミナー開催のご支援として一般財団法人ながひさ科学振興財団から多大なご寄附を賜りました。セミナーの開催趣旨にご賛同いただき、ご支援頂けましたことに心より感謝申し上げます。そして、講演ならびに遅くまでディスカッションにお付き合いいただいた講師の先生方、およびセミナー進行をお引き受け頂きましたチューターの先生方に厚く御礼申し上げます。来年は、名古屋で開催の第68回日本神経化学会大会に合わせて第18回若手研究者育成セミナーも開催予定です。次回もまた参加者の皆様にとって実りのあるセミナーとなることを願っております。

第17回 Neuro2024 若手研究者育成セミナー 世話人代表  増田隆博
世話人副代表 坂井謙斗

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